照明に関するよくある質問

LEDとは?
LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を直訳すると、光を発生する半導体(ダイオード)で、電気を流すと発光する半導体の一種です。長寿命、省電力などほかにも多くのメリットをもっていて蛍光体に続く、人類が手に入れた第4世代のあかりとして期待されています。
LEDの種類?
  • 砲弾型LED
    リードフレームと一体化形成したカップ内にLEDチップを実装し、カップ内に蛍光体を分散させた樹脂を封入して、その周りを砲弾型にエポキシ樹脂でモールドした構造です。
  • 表面実装型(SMD)
    セラミックや樹脂などで成型したキャビティの中にLEDチップを実装し、キャビティに蛍光体を分散させたエポキシやシリコーンなどの樹脂を封入します。キャビティ内側の面には反射板の機能があり、多くの光を取り出せる構造です。
  • チップオンボード(COB)
    多数のLEDチップを基板に直接実装した構造です。
Wワット<消費電力>とは?
実際に消費される電気エネルギーをあらわします。
電灯が光を出したり、モーターが力を出すときに使われる電気エネルギーの大きさを示し、この値が大きいほど電力を多く消費します。
電力(W)=電圧(V)×電流(A)×力率
VA ボルトアンペア<皮相電力>とは?
VA(皮相電力)とW(電力)の違いは?
ワット(W)は有効電力ともいい、通常ご家庭で使用する交流の電気には、皮相電力(VA)と有効電力(W)があります。皮相電力(VA)に力率(電力をどれだけ有効に使用できるかを示す値(力率=W÷VA))をかけた数値が有効電力(W)となります。
V ボルト<電圧>とは?
電気を流そうとする圧力の事を表します。
A アンペア<電流>とは?
電気の流れる量を表します。
(例)消費電力が1,000Wのドライヤーをご家庭で使用する場合、日本のご家庭の電圧は通常100Vのため、流れる電流は1,000(W)÷100(V)=10(A)となります。
ルーメンとは?
ルーメンとは、光源が放つ光の明るさを示す単位です。
日本語では「光束」という言葉になります。このルーメン値が大きいほど、人間の目で明るく見えることになります。技術的に言うと、「光度1カンデラの光源が1ステラジアンの範囲に放射する光束」が1ルーメンと定義されています。専門的にすぎるためここでは多くを触れませんが、簡単にいえば光源から一定の範囲内に光がどれだけ集まっているか、ということを示す数値です。ルーメンの値が大きい光源ほど、人間の目で明るく見えることになります。
ルクスとは?
ルクスは、光で照らされている面の明るさを示す「照度」という指標で利用される単位です。
例えば、勉強机に置いたデスクライトを点灯させた場合に、机の表面やノート、本の表面がどの程度の明るさになっているのか、といったことを示す単位として主に利用されます。要はルクスの値が大きいほど、光の当たっている部分がより明るく感じる状態となります。
演色性とは?
古来より、人は物の色を比較するときには太陽光の下で、物を並べて比較(比色)してきました。
照明として、たいまつやろうそく、白熱灯など色々な光を使ったりしてきましたが、太陽光の下で比較(比色)することを標準としていることには変わりはありません。
近年、蛍光灯だけでなくLEDが、照明ランプとして採用されてきています。このような、新しい照明ランプも含めて、太陽光と比較して物を見たときに、色の見え方を表現する言葉が「演色性」であり、太陽光に似た色の見え方をする照明ランプを「演色性の良い(高い)ランプ」と言います。
*照明ランプの相関色温度が5000K以上の場合は太陽光(CIE昼光)との比較、相関色温度が5000K未満の場合は黒体放射との比較になります。
色温度とは?
色温度(いろおんど)とは、ケルビン(K)で表現される光の色を数値化した単位の事を指します。色温度が高いほど青っぽい色となり、逆に色温度が低いほどオレンジっぽい色となります。この色温度の違いにより電球やランプの出す色が違って見えることになります。
グレアとは?
グレア(glare、眩輝)とは、不快感や物の見えづらさを生じさせるような「まぶしさ」のことをいいます。ある光の状態がグレアとなるかならないかは周辺との明るさのバランスや直接光・間接光の別、視線の方向と光源のなす角度によっても変わります。また、同じ光環境、同じ位置でも観察者によっても変わってきます。特に高齢者はグレアを感じやすく、また不快感から回復するのにかかる時間も長い傾向にあります。グレアは、程度によっては単なる不快感にとどまらず、目の障害や、状況把握能力の急な低下による事故にもつながる為、照明器具の設計や照明計画などにおいてはグレアを防ぐことが必須です。国・地域によっては、道路交通や照明設計にかんして、グレア防止のための法規が整備されています。
保守率とは?
照明器具を長期間使用すると、ランプの光束低下や照明器具の汚れ・天井や壁の汚れ等によって照度が低下するため 照明設計時に照度の低下を補うために保守率(補正係数)を用いて計算し、時間が経過しても必要照度を確保するための補正係数です。
IP等級(防塵・防水)とは?
IP(International Protection)とは、電気機械器具の外郭への異物,ホコリや水に対する保護等級です。試験評価は保護等級により標準化された試験方法によって実施します。IPコードは、IEC又はJISに規定された保護等級をコード化してあらわすシステムで、IPに続く2つの数字が保護等級をあらわします。第一特性数字は、外来固形物に対する保護等級,第二特性数字は水の侵入に対する保護等級をあらわします。非適用の場合は、アルファベットの“X”に置き換えてあらわします。IPコードはスイッチ,コネクタ等の小型部品から電気機械器具等について適用されます。
耐雷サージ性能とは?
雷によって発生する有害な可過電圧や過電流の事を雷サージと言います。
雷には「直撃雷」と「誘導雷」があり、耐雷サージ性能とは「誘導雷」に対しての耐久性の事を言います。雷サージにより、機器が破壊されるのを防ぐため照明機器に対してはIECで耐雷サージ基準では4kVの耐久性が求められます。
公衆街路灯Aとは?
公衆のために設置された電灯、または小型機器を使用する小容量の需要で、計量器を設置しない定額制の料金となっております。主な用途としては、街路灯、交通信号灯等があります。総容量が1kVA未満のモノを対象とします。
防犯灯の照度基準とは?
防犯照明には場所に応じた適切な明るさを得ることが重要です。JISおよび公益社団法人 日本防犯設備協会では防犯照明に一定レベルの照度(クラスA〜クラスB)を推奨しています。クラスA(水平面照度5ルクス、鉛直面照度1ルクス)、クラスB(水平面照度3ルクス、鉛直面照度0.5ルクス)。少なくとも、クラスBの明るさの確保が望まれます。また指向性の強い光源対応のクラスB+も追加されました。

出典:(公社)日本防犯設備協会 平成17年「改訂防犯照明ガイド」より

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